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COLUMN昨今では照明というと、発光ダイオードを用いた「LED照明」が主流ですが、ほんの10年ほど前までは水銀を使った照明「水銀灯」が大半を占めていました。8年~10年と長寿命で明るさも強く、多くの企業で採用されていた照明です。
しかし、LED照明へ切り替えてからもなお「今まで使っていた蛍光灯(水銀灯)をそのまま保管している」という事業主様、企業様が非常に多くなっています。水銀は2017年から取り扱いが厳正化したため、処分しづらくなったと感じているのかもしれません。
そこで、今回は水銀灯の処分方法について、法改正でどう変わったのか、またどのように処分すれば適正かつ安全、法律に抵触しない処分方法になるのかをわかりやすくご紹介いたします。
水銀は近年まで非常に価値のある資源として扱われてきました。水銀灯を代表とした多くの製品に水銀が使われてきていたためです。しかし法改正により、水銀は廃棄の際にできる限り外部に流出しないよう処理し、安全を維持しなければならない金属という認識になっています。
具体的にはどのような法改正が行われ、どう変化したのでしょうか。詳しくご紹介いたします。
2017年8月「水銀による水俣条約」という世界的な条約が締結されました。これは、水銀が人や環境に与える影響を鑑みたもので、熊本市及び水俣市で約140ヶ国が参加、署名を行っています。もちろん日本も例外ではなく、この条約に署名した時期に連動して「施行規則の一部を改正する省令」が交付され、法改正が行われました。
具体的には産業廃棄物に「水銀使用製品産業廃棄物」「水銀含有ばいじん等」というカテゴリが加わり、より厳正かつ適正な廃棄が義務付けられています。
簡単にいうと「水銀が人や環境にこれ以上悪影響を及ぼさないよう、最大限の配慮をしながら廃棄をしなければならない」という法改正です。
上記で少し触れましたが、さらに詳しくご紹介していきます。今までの産業廃棄物の規制に追加して、以下のようなものが加えられています。
※処分業者が取り扱う廃棄物の種類に「水銀含有ばいじん等」「水銀使用製品産業廃棄物」が含まれること(2017年10月1日時点でこれらの廃棄物を取り扱っている場合の変更は不要)
※保管する際は、他の廃棄物と混合するおそれのないように仕切りを設ける等の措置をすること
※委託契約書・マニフェスト・帳簿・廃棄物保管場所の掲示板に「水銀含有ばいじん等」「水銀使用製品産業廃棄物」が含まれること
参考URL:水銀廃棄物の適正処理について
今までの法律では水銀に関して特別な規制や法律はありませんでしたが、今回の新たな規制で水銀への規制と基準が厳しくなっています。水銀に関する製品全般、特に現在でもまだ多く使われている水銀灯を廃棄する際には十分な注意が必要です。
では、どのように水銀灯を取り扱っていけばいいのでしょうか。
今までは事務所等から排出された水銀灯は「金属くず」や「廃プラスチック類」の処理が可能な業者に依頼すれば適正な処理とされていました。
しかし、水銀灯は今回の法改正で「水銀使用製品産業廃棄物」として分類されたため、この分類の処分許可を持つ業者に委託しなければなりません。
また、水銀灯は基本的に破損させると法律違反になります。(廃棄物処理法施行令第6条第1項)破損させることなく許可を得た業者に処理を依頼し、最後まで責任を持って適切に処分していくことが非常に重要です。
ここまで、水銀にまつわる法改正についてご紹介してきました。法改正では水銀を排出する際、できるだけ安全に排出し、環境や人体に影響を及ぼさないよう配慮する必要があります。
ここからは、水銀灯を適正に廃棄する方法について、順序立てながら詳しくご紹介いたします。なお、ご不明な点はぜひ弊社までお気軽にご相談下さい。
まずは業者の選別から始まります。業者が取り扱っている産業廃棄物の種類に「水銀使用製品産業廃棄物」「水銀含有ばいじん等」が含まれているかどうかを確認しておきましょう。
ただし、2017年10月1日時点でこれらの廃棄物を取り扱っている場合は変更許可が不要となっており、記載されていない業者に委託したい場合は、以前から取り扱っているかどうか直接聞いてみることをお勧めいたします。
委託契約を締結し、書面を交わしますが、この契約書にも「水銀使用製品産業廃棄物」「水銀含有ばいじん等」を明記する必要があります。
保管場所の掲示板に、水銀使用製品産業廃棄物が含まれる旨をあらかじめ記載して保管します。また、他の廃棄物と混合しないよう、必ず仕切り等を設けて保管します。処理排出までできるだけ破損しないように気をつけておきましょう。
水銀灯を破砕することのないよう、また他の産業廃棄物と混合しないように区分して収集・運搬を行います。
埋め立てた廃棄物が、周辺の土地や地下水に影響を与えないように設計された「管理型処分場」で処分されます。水銀は有価物(価値のあるもの)なので、水銀灯から抽出されて再利用されることもあります。
2020年移行、水銀に関する水俣条約に則り、水銀製品の製造や輸出・輸入が制限されています。基本的にはLED照明に付け替え、水銀灯をできる限りなくすことが推奨されています。
LED照明は水銀灯と比べて耐久性や省エネ効果が高く、現在でも既に主流となっている照明です。ぜひ、水銀灯をご使用の場合は早めにLED照明への移行をご検討下さい。
弊社近畿エコロサービスでは、2017年以前より水銀の回収・運搬・廃棄を行っており、法的にも問題なく水銀灯を正しく安全に回収し続けております。
適切かつ安全な回収と廃棄は多くのお客様から好評をいただいており、弊社の大きな強みの1つとなっております。
水銀灯のことでお悩みでしたら、ぜひ弊社近畿エコロサービスまでご連絡下さい!迅速かつ安全に回収させていただきます。
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