コラム
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2022.12.10
各業界の廃棄物処理
太陽光パネルの廃棄方法と処分に必要な費用相場を解説
台風等の天災で太陽光パネルが破損してしまった、あるいは会社や事務所の移転で太陽光パネルが設置できない環境になった等、実は設置と同じぐらい、廃棄にも多くの手続きや処分が必要となります。
さらに、太陽光パネルは粗大ゴミ等のように自治体に出して処分することはできません。そのため、処分に困っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は太陽光パネルの廃棄方法に必要な費用の概算について詳しくご紹介いたします。ただし、今回ご紹介する費用相場はあくまで「相場」ですので、詳細を知りたい場合は直接お問い合わせいただくようお願いいたします。
太陽光パネルを含めた設備は「産業廃棄物」に該当します
太陽光パネルを含めた発電設備は、全て「産業廃棄物」に該当します。特に太陽光パネルには鉛やセレン、カドミウムといった有害物質が含まれていることがあり、適切に処分しなければなりません。
太陽光パネルにおける産業廃棄物の種類として「金属くず」「ガラス・コンクリートくず・陶磁器くず」「廃プラスチック類」の混合物に該当します。
太陽光パネルを含めた産業廃棄物は、排出者が廃棄物処理法に基づき、適切かつ責任を持って処分しなければなりません。安全な処分を行うためにも、依頼する産業廃棄物業者は十分に吟味する必要があるといえるでしょう。
太陽光パネルを撤去する方法は？
ここでは、太陽光パネルを撤去する方法についてご紹介いたします。太陽光パネルがどのように破損しているか、どのような状態に置かれているかで撤去の方法は変わってきますので、十分にご注意下さい。
太陽光発電の寿命や不具合、故障で廃棄する場合
太陽光発電システムは「長く使える」といわれているものの、永久にメンテナンスや交換をせずに使えるわけではありません。近年の太陽光パネルは、大体20年～30年前後で寿命がきます。今後は太陽光発電システムの寿命を迎えて、撤去せざるを得ない事業主が多く出てくるのではないかと考えられています。太陽光発電の寿命や不具合、故障で廃棄する場合は、システムの設置を行った施工業者あるいは販売会社が設備撤去を行います。製品の不良が原因の排出者はメーカーとなりますが、それ以外の原因で撤去する場合は担当した施工会社もしくは販売会社となり、依頼先が異なってくるので注意が必要です。
事故・災害で太陽光パネルが破損した場合
事故や災害で太陽光パネルが破損した場合は、上記でご紹介した内容と少し事情が変わってきます。破損したのみであれば「不具合・故障で取り替え」に該当しますが、パネルが地上に落下してしまった場合は太陽光発電の所有者自身が廃棄しなければなりません。
これは法律に準じているもので、完全に屋根から落下した太陽光パネルは産業廃棄物ではなく、法律上において一般廃棄物に分類されます。廃棄物処理業者に速やかに連絡し、処分の手続きを行うようにして下さい。
また、落下した太陽光パネルは一見安全そうに見えても中に電気が通っていることがあり、触れると怪我や感電の危険があります。地面から撤去する場合でも、自分で触れず専門業者等に相談するようにしましょう。
事務所・工場等の建て替えやリフォームで廃棄したい場合
事務所の移転や建て替えに伴って太陽光発電設備を撤去する場合には、解体業者が撤去作業を行い、同時に排出者の役割も果たします。
そのため、太陽光発電の所有者は、解体業者に撤去と処分をまとめて依頼するのが一般的です。解体業者は設備を撤去した後、産業廃棄物の中間業者に処理を依頼することになります。
太陽光パネルを廃棄する際の費用の目安は？
ここから、太陽光パネルを廃棄する際の費用の目安についてご紹介いたします。こちらでご紹介している内容は平均的・一般的な目安ですので、詳細は業者によって異なります。必ずご自身でご確認の上で依頼するようにして下さい。
撤去にかかる費用について
太陽光パネルを撤去する場合は一般的に以下のような費用がかかります。ただし、ここでご紹介するのはあくまでも「目安」ですので、詳細は廃棄物処理業者にご相談下さい。
※作業費…パネルを取り外して屋根から下ろす費用。人件費込みで10万円前後
※足場代…1㎡あたり700円～1000円が相場。2階建ての事務所の場合は15万～20万前後となる
全て合計すると安くて20万円前後、平均的には30万円程度となります。また、事務所をそのまま使い続けるのであれば、パネルを外した後の屋根の修理費が必要です。部分補修であれば数万円～30万円程度で済みますが、葺き替えまで行うと100万近くになることもあります。
工事前に細かく業者と打ち合わせを行い、確認しておくことをお勧めいたします。
運搬にかかる費用について
作業費と足場代の他には、処分費と運搬費がかかります。回収費用は業者によりますが、重さ18kg以下の場合、1200円程度で処分してもらえます。また、運搬費は処分場までの距離によって変わってくるので必ず確認しましょう。
弊社近畿エコロサービスでは、太陽光パネルを含んだ産業廃棄物の「お持ち込み」をお勧めしています。直接弊社の処理センターまで持ち込んでいただくことにより、運搬費がかからずさらに安価に処分が可能です。
注意！2022年7月から「廃棄費用の積立」が義務化
太陽光パネルを処分するのには多大な費用がかかります。費用の負担を軽減するため、集めた太陽光パネルをそのまま廃棄してしまう「不法投棄」も大幅に増え、環境問題にもなっています。
そこで、2022年7月1日から始まったのが「廃棄費用の積立義務化」です。これは、現時点では全ての事業者が該当するわけではなく、10kW以上の発電事業者のみが該当します。
廃棄費用を積立金の中から支払うことで、費用への負担は大きく軽減されるでしょう。ただし、廃棄費用が予想以上に高くなった場合には持ち出しとなりますが、それでも全額負担よりははるかに楽になるはずです。廃棄費用の積立についてもっと知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
参考：資源エネルギー庁「太陽光発電設備の廃棄等費用積立制度について」
太陽光パネルの処分なら近畿エコロサービスにお任せ下さい！
弊社近畿エコロサービスは廃棄物処理業に半世紀以上従事しており、多くのお客様と取引させていただいております。また、弊社は廃棄物収集運搬業のみならず、廃棄物処分業許可を持っており、処理を一貫して行うことでコスト削減を実現しております。
もちろん、早朝・夜間OK、1点から対応させていただきます！大量・少量問わず、適正に太陽光パネルの処分をさせていただきますので、お気軽にご相談下さい。
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