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コラム

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2023.09.18
機密処理

廃棄物データシート(WDS)とは?必要な理由と作成方法をご紹介

廃棄物データシート(WDS)とは?必要な理由と作成方法をご紹介

日本の法律で定められている「廃棄物処理法」では、廃棄物を適正に処理するために、排出事業者が廃棄物に関する情報を処理業者に提供することを定めています。
その提供資料として、環境省が進めているのが廃棄物データシート(WDS)です。しかし、あまり聞いたこともないという方も多くいらっしゃるでしょう。
廃棄物データシートとは、一体、どのような書類なのでしょうか。今回は、廃棄物データシートについての詳細や必要な理由、作成方法の詳細について詳しくご紹介いたします。

廃棄物データシート(WDS)とは?

具体的に、廃棄物データシート(WDS)とは一体どんな書類なのでしょうか。ここでは、廃棄物データシート(WDS)がどういった書類なのか、なぜ必要とされているのかを中心にご紹介いたします。

安全と法令遵守のために必要なシートが廃棄物データシート(WDS)である

産業廃棄物の処分等を業者に委託する場合には、書面により「処理委託契約」を行うよう法律で義務づけられており、その契約の記載事項には「委託者の有する適正処理のために必要な事項に関する情報(施行規則第8条の4の2第6号)」を明記することになっています。(参考:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=346M50000100035

その必要な情報を明記するのに使われているのが、廃棄物データシートです。廃棄物データシートは、社団法人全国産業廃棄物連合会で作成したツールで「Waste Data Sheet」を略して「WDS」とも呼ばれます。

なぜ廃棄物データシート(WDS)が必要とされているの?

廃棄物データシート(WDS)は、依頼主である排出事業者と処理業者が廃棄物の情報を双方で共有するためにとても大切な書類です。情報が十分に提供されていないと、適切な処理方法の選択や法令遵守が難しくなってしまう可能性も出てきてしまいます。

不適切な方法で廃棄物を処理してしまうと、実際に処理を担当した業者だけではなく、処理を依頼した排出業者も責任を問われることがあります。
処理業者によって適切に処理されているか、さらには安全性をきちんと確認するためにも、廃棄物データシート(WDS)は必要な書類として認識されているのです。

廃棄物データシート(WDS)による情報提供が不十分なために起きた事件

廃棄物データシート(WDS)による情報提供が不十分だったために起きた事件として、平成24年に利根川水系の浄水場で、国の基準を遙かに超えるホルムアルデヒドが検出された事件があります。(参考:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kentoukai/dl/s_sankou01.pdf

ホルムアルデヒドは、人の粘膜を刺激する作用があり、目がチカチカしたり涙が出る、鼻水が止まらない、喉の渇きや痛み、せきが出るといった症状の出る化学物質です。主にシックハウス症候群の要因としてあげられます。

この事件は、排出事業者が提供した廃棄物データシート(WDS)の情報に不備があり、ホルムアルデヒドの生成前の物質が含まれる廃液を、正しく処理しないまま川に放流してしまったことで起きた事件です。

当時の法律では、この物質は情報提供必須の物質ではなかったため、違反行為にこそならなかったものの、排出事業者は2億9000万円という莫大な損害賠償の請求をされることになりました。
もし、仮に廃棄物データシート(WDS)が正しく作成、提供されていたら、未然に防ぐことができたであろう事件です。

このように、廃棄物に関する情報を正しく排出事業者・処理業者がしっかり理解し、正しく処理するために必要な廃棄物データシート(WDS)は、環境や人々の健康を守るのはもちろん、自社を守る意味も含まれる非常に重要な書類といえるでしょう。

廃棄物データシート(WDS)の記入例

ここまで、廃棄物データシート(WDS)についての詳細や、実際に起きた事件の事例についてご紹介してきました。
では、実際に廃棄物データシート(WDS)には、どのような内容を記載していけばいいのでしょうか。
主な記載項目と、注意したい記載ポイントについて、詳しくご紹介いたします。

廃棄物データシート(WDS)の主な記載項目

①排出事業者名称
②廃棄物の名称
③廃棄物の組成・成分情報
④廃棄物の種類
⑤特定有害物質
⑥PRTR 対象物質
⑦水道水源における消毒副生成物前駆物質
⑧その他含有物質
⑨有害特性
⑩廃棄物の物理的・化学的性状
⑪品質安定性
⑫関連法規
⑬荷姿
⑭排出頻度・数量
⑮特別注意事項

③廃棄物の組成・成分情報

この項目には、廃棄物の発生工程を考慮しつつ、混合比率の高いと思われる順に、その組成や化学情報を記載していきます。
また、右側の記入欄に「MSDS」という欄がありますが、これは「化学物質等安全データシート」のことを指し、化学物質の有害性等の情報をまとめた書類のことです。
これがあると、廃棄物に含まれる物質の特定が容易になるため、なるべく記載するようにしましょう。

⑤特定有害物質

特定有害物質の欄では、埋め立て基準が設定されている等、廃棄物の処理時やその後に問題になる可能性のある物質が記載されています。含有している物質には○、していない物質には×、可能性がある物質には△を記載します。他にも、取り扱いに注意が必要な物質であれば、別途記載します。

⑫関連法規

データシートの対象となる廃棄物の処理を進める上で関連する法規です。MSDSの記載を参考にしながらマークしていきます。関連する資格と関連法規の名称は、以下の通りです。

※危険物取扱者(消防法)
※特定化学物質等作業主任者(労働安全衛生法)
※有機溶剤作業主任者(労働安全衛生法)
※毒物劇物取扱責任者(毒物及び劇物取締法)
※悪臭防止法

⑮特別注意事項

「他の廃棄物と混ぜるとガスが発生する恐れがある」「鋭利な金属が含まれている」など、廃棄物の処理を行う上で特に注意すべき点がある場合、その内容や推奨する処理方法等について記載しておきます。

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