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コラム

COLUMN
                 
2025.03.25
各業界の廃棄物処理

産業廃棄物の繊維くずとは?処分の方法や費用の目安について解説

繊維くずのイメージ

繊維くずは、産業廃棄物の中では排出量が比較的少ないものの、それでも年々増加傾向にあり、最終処分率が高いという現状があります。

また、繊維くずの「基準」が難しく、「この繊維くずは産業廃棄物なのか一般廃棄物なのか」と迷ってしまう方も多いようです。しっかりと判断基準を理解し、適切な処分を行わないと法律違反になってしまう可能性があるため、十分に気をつける必要があります。

そこで、今回は産業廃棄物における繊維くずの詳細や処分方法、一般的な費用の目安についてもご紹介いたします。

産業廃棄物における繊維くずとは?

産業廃棄物における繊維くずとは、主に繊維製品の加工や製造に伴って発生する布・糸くず等の廃棄物を指します。具体的には、以下のようなものがあげられます。

  • 繊維工場や縫製工場からでる布地の端材、裁断くず
  • 紡績工場で発生する糸くずや繊維くず
  • 染色・仕上げ工場で発生する布の切れ端
  • 衣料品製造業、カーペット製造業等から発生する繊維くず

 

ただし、衣料生産現場より排出される端切れや裁ち落としは「一般廃棄物」となるため別扱いとなります。他にも、一般家庭から出る衣類や布地の廃棄物も一般廃棄物となり、「産業廃棄物における繊維くず」には該当しません。

また、繊維くずには「天然繊維(綿、ウール、シルク等)」と「合成繊維(ポリエステル、ナイロン、アクリル等)」の2種類があり、それぞれの特性によって処理方法が異なります。

天然繊維は生分解性があり、リサイクルしやすい傾向にありますが、合成繊維は耐久性が高く、燃焼時に有害ガスを発生させることがあるため、処理方法には注意が必要です。

下記の記事では、ごみ全般の一般廃棄物・産業廃棄物の見分け方について解説しているので、ぜひご覧ください。

一般ごみで捨ててはいけない!ごみの一般廃棄物・産業廃棄物の見分け方

繊維くずの処理方法は?代表的な3つの方法について解説!

繊維くずの処理方法は、一般的な焼却や埋立の他に3つの代表的なリサイクル方法があります。

それぞれ特徴があり、繊維くずの素材や状態によって処理方法が変わってきます。ここでは、繊維くずの代表的な処理方法として3つのリサイクル方法を詳しくご紹介いたします。

マテリアルリサイクル

マテリアルリサイクルとは、繊維くずを物理的な処理によって再利用し、新たな製品の原料として活用する方法です。この方法は化学的な分解を行わないため、比較的低コストで資源の再利用が可能です。

代表的なものとしては「ウエス(工業用雑巾)」への再利用です。衣料品や布製品の製造工程で発生する裁断くずや布の端材は適切なサイズにカットされ、工業用の清掃用品として再利用されます。

他にも、繊維くずを粉砕し、フェルトや断熱材、防音材として活用することも広く行われています。これらは、自動車の内装材や建築資材の防音・断熱材として利用されることがほとんどです。他にもカーペットの裏地やマットレスの詰め物として再利用するケースもあります。

ケミカルリサイクル

繊維くずを化学的に分解し、原料となる分子レベルにまで戻した上で、新たな化学製品や繊維製品の原料として再利用する方法を、ケミカルリサイクルと呼びます。このリサイクル手法は、特にポリエステルやナイロン等の合成繊維に利用されることが多い方法です。

例えば、ポリエステルは化学処理によって分解され、再びポリエステル樹脂として再生されます。この再生ポリエステルは、新たな衣料品やカーペット、プラスチック製品の原料として利用されます。特に繊維くずからリサイクルされたポリエステルは、環境負荷を低減する持続可能な素材として注目されています。

サーマルリサイクル

繊維くずを燃焼させ、その際に発生する熱エネルギーを回収・利用する方法をサーマルリサイクルと呼びます。この手法は、リサイクルが困難な繊維くずや、異物が混入しており再利用ができない繊維くずに対して適用されます。

このサーマルリサイクルの代表的な方法として「熱回収型焼却処理」があげられます。繊維くずを焼却する際に発生する熱を回収し、発電や温水供給に活用することで、エネルギー資源としての利用が可能となります。

また「固形燃料(RDF・RPF)」としての利用も進められています。RDF(Refuse Derived Fuel)やRPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)は繊維くず等の廃棄物を圧縮・形成し、燃料として再利用する手法です。

製紙工場やセメント工場等のボイラー燃料として活用され、石炭や石油等の化石燃料の使用量を削減でき、二酸化炭素排出量の削減にもつながります。

産業廃棄物における繊維くずの処分費用の目安

産業廃棄物としての繊維くずの処分費用は、処理方法や地域、廃棄物の量や性質等によって大きく変動します。上記でご紹介した3つのリサイクル方法の費用目安は以下の通りです。

処理方法 処理内容 費用目安(1トンあたり)
マテリアルリサイクル 繊維くずをそのまま再利用 数千円~数万円
ケミカルリサイクル 化学的に分解して繊維を原料レベルに戻す 数万円~数十万円
サーマルリサイクル 焼却し、熱エネルギーを回収 数万円前後

なお、これらの費用はあくまで一般的な目安であり、具体的な処分費用は各処理業者や地域の状況、廃棄物の性質によって異なります。正確な費用を把握したい場合には、専門の廃棄物処理業者や、自治体の担当部門に直接問い合わせることをお勧めします。

産業廃棄物の回収・処分を承ります!近畿エコロサービスにぜひご相談下さい

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また、弊社では廃棄物のお持ち込みをお勧めしております。大阪・京都・奈良といった近畿から東海・中国・四国等全国あらゆる地域の産業廃棄物のお持ち込みを受け入れております。

加えて、弊社は産業廃棄物処分業許可を取得し、廃棄物処理施設を運営しております。そのため収集運搬と処分の間で通常発生する中間コストが発生せず、適切な低料金で処分が可能となっております。

廃棄物の荷下ろしは弊社社員が行い、搬入された廃棄物は弊社のトラックスケールで重量または立米単位で計測しますので明朗会計です。

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